かなり背伸びをした買い物だった… 「贅沢していない」のウラに隠された贅沢

提供:PRESIDENT Online

 かなり背伸びをした買い物だった…

 早崎さん一家のケース

 家族構成:夫/44歳・公務員、妻/43歳・主婦、子供2人/ 中学2年生・小学校5年生

 年収:額面 夫/ 570万円、妻/ 72万円/パート

 月収:手取り 夫/ 32万円、妻/ 6万円

 ボーナス:夏32万円/ 冬57万円

 貯蓄額:80万円

 「贅沢なんてしていないんですけど、貯まらないんです」、これが早崎夫妻の悩みだった。家計簿を見ると、たしかに交際費も被服費も交通費もみんなつましい。それもそのはず、毎月必ずかかる住居費と生命保険料の固定費でドーンと持っていかれるため、そもそも自由になるお金が少なかったのだ。

 早崎夫妻は14年前、子供が生まれると同時に2人が好きだった海の近くに一戸建てを購入。リゾート地の高級物件とまではいかないが、かなり背伸びをした買い物だった。住宅ローンは当時の高い金利のままだったので、まずは借り換えをして2万1000円を削減。

 保険については、「あくまでも社会保障や貯金でまかなえない部分をカバーするものであること」をアドバイス。生命保険は、保険料が割高で更新時に大幅に上がる定期特約付終身保険から、掛け捨ての収入保障保険と医療保険に切り替え、1万8000円削減した。

 もう1つ、一般家庭に比べて出費が多かったのが「食費」だ。妻がパートに出ている間、「子供がおなかをすかせてはかわいそう」という思いから、普段から菓子パンやインスタントラーメンなどをたくさん買い込んでいたという。これは、「週単位で食費を管理」する方法で買いすぎをセーブし、1万5000円も減らせた。

 また、夫の小遣いを見直すと同時に、これまでなかった妻のお小遣いを5000円に。というのも、妻はママ友との飲食代やパート仲間とのコーヒー代などを家計の財布から拝借していた。これでは使ったお金があいまいになり、出費が多くなってしまいがちになるからだ。

 こうして毎月プラス3万2000円、年間プラス38万4000円、家計の黒字化に成功。見直し前に比べて年間で114万円改善した。家計に無関心だった夫と将来について話ができたこと、さらに、自分のやりくりを見直せたことも大きな収穫だったという妻。今後の子供2人の教育費を考え、配偶者控除枠を超えて働くことを決意。現在、求職活動に励んでいる。

 横山光昭

 家計再生コンサルタント。マイエフピー代表取締役。庶民派FPとして1万人以上の赤字家計を再生。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』ほか。

 (家計再生コンサルタント、マイエフピー代表取締役、ファイナンシャルプランナー 横山 光昭 文=河合 起季 撮影=大沢尚芳)

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