『21世紀の民俗学』畑中章宏・著 現代的事象を習俗と絡め解読

書評

 〈ポケモンGOの意義のひとつとして、神社・寺院、小祠(しょうし)、石仏石塔といった「民俗的な」ポケストップの思いがけない発見があった〉。禁止騒動なども起きたが、衛星利用測位システム(GPS)を利用した携帯ゲームで遊ぶことで、たしかに多くの人が土地の故事来歴に気づいた。

 民俗学の方法を用いれば、一時的な流行のようにみえるものからも、人の行動様式や思考のありようを探ることができる。

 そう考える著者が、自撮り棒、宇宙葬、アニメの聖地巡礼…といった現代的な事象を、歴史的祭祀(さいし)や習俗と絡めて解読していく。硬直した思考をほぐしてくれる。(1944円、KADOKAWA)

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