がん遺伝子73種、血液で変異特定 国内初、臨床試験開始

 

 東京医科歯科大は、がん患者の血液から、原因となる遺伝子変異の種類を特定する新しい検査の臨床試験を始めた。一度に73種類の変異を調べることが可能で、遺伝情報を利用して患者に合った個別化医療を提供する「がんゲノム医療」につながると期待される。

 同検査の臨床試験は、国内初。

 がん細胞の遺伝子を調べるには、一般にがん組織の一部を切り取る「生検」が必要だが、新検査は血液に含まれる、がん細胞から放出されたDNAを検出するため、採血だけで検査が可能となる。

 新検査は米ベンチャー企業が開発し、大学が8月28日に実施した。

 米国で分析し、約2週間で結果が出る。医師は結果に基づき患者に最適な薬を選んだり、がんの進行を予測したりできる。

 試験の対象となるのは、標準的な治療では効果がなかった各種がん患者で、2年間で500人を予定している。

 国内では、血液から肺がんに関係する1種類の変異を調べる検査が承認されているが、一度に多数の変異を調べる検査はない。