医療ビッグデータ活用 データヘルス改革、政府も本腰「世界最高水準のサービス実現」

 

 医療関係のビッグデータの活用に政府は本腰を入れている。日本が超高齢社会に向かう中、医療費を抑えた上で、一人一人の健康寿命をいかに延ばすかは、データヘルス改革が「重要な糸口」との認識だ。厚生労働省は「世界最高水準の保健医療サービスを実現する」と意気込み、来年度予算で関連費用に92億円を要求、平成32年度から改革の本格稼働を目指している。

 厚労省によると、健康、医療、介護の分野ではこれまで、縦割り構造でデータが拡散し「国民や患者目線で利用されてこなかった」という。同省は今年1月、省内に「データヘルス改革推進本部」を設置し、7月に中間報告を出した。

 報告によると、健康なときから医療機関で治療を受けて介護サービスに至るまで、人の一生の状態変化に関するデータを一体的に集約。データは過剰な医療の見直しに役立て、効果的な介護予防への施策立案などに使われる。

 医師は患者の初診時に、健診データや治療履歴を把握することが可能になる。新たな治療法を開発したり、創薬への利用も期待されている。

 個人情報の詰まった記録の共有化に向け、セキュリティーが最大の課題で、AI(人工知能)を使った監視技術も検討。厚労省は「IT(情報技術)史上、まれに見る大規模なシステム整備」と位置付けている。

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