漱石記念館が内部公開 晩年過ごし「こゝろ」執筆 旧居跡地

動画あり
漱石の代表作「こゝろ」などを執筆した旧居の書斎が再現されている=新宿区

 文豪、夏目漱石(1867~1916年)の資料を展示し、その足跡をたどる「新宿区立漱石山房記念館」(新宿区早稲田南町)の内覧会が開かれ、内部が公開された。漱石が晩年の9年間を過ごし、代表作「こゝろ」など数々の名作を世に送り出した旧居「漱石山房」跡地に建築された。24日にオープンする。

 記念館は地上2階、地下1階、延べ床面積約1300平方メートル。1階には漱石が作品を執筆した書斎やベランダ式回廊など、第2次大戦で焼失した旧居の一部を再現。パネルや映像で漱石の生涯や人間関係、作品世界を紹介している。全集などが読めるブックカフェもある。2階は資料展示室で、地下には漱石関連書約3500冊を収めた図書室や講座室など。

 旧居には多くの文学者たちが集まったことを踏まえ、開放的で温かみのある空間にすることを目指したという。

 現在の所蔵資料は約130点。「道草」や「明暗」の草稿のほか、「吾輩は猫である」のモデルとなった飼い猫の死について門弟の俳人、松根東洋城に宛てて知らせた「猫の死亡通知」、画家の津田青楓が描いた「漱石先生像」などがある。8月には哲学者の立花銑三郎宛ての書簡9通も入手した。

 観覧料は一般300円、小中学生100円。