山梨「道の駅しらね」に中部横断道から途中下車OK 南アルプス市、観光活性化期待

 
中部横断道から途中下車し、立ち寄れることになった「道の駅しらね」=27日、山梨県南アルプス市

 高速道路の自動料金収受システム「ETC2・0」を付けた車が途中のインターチェンジ(IC)で“途中下車”して再び高速に乗り直しても、料金が割高にならない制度の実証実験の対象に、中部横断道の白根ICと、近くの「道の駅しらね」(山梨県南アルプス市在家塚)が選ばれた。県内初の取り組みで、年度内に利用できるようになる。道の駅に寄ることが条件のため、市は観光情報の発信を強化し、誘客につなげたい考えだ。(昌林龍一、写真も)

 国土交通省によると、実証実験は全国の高速道路で休憩施設の間隔が概ね25キロ以上離れている区間(約100区間)を半滅する目的で、ICに近い全国の道の駅で実施。26日に白根ICと道の駅「しらね」など全国17カ所を追加した。

 ETC2・0設置車が高速道路を降りて道の駅に寄ると、高度道路交通システム(ITS)の機器でチェックする仕組み。1時間以内に高速道路に戻り、出発地の方向に戻らなければ、出発地から継続して料金が計算される。

 市観光商工課によると、道の駅「しらね」は白根ICから約300メートル。平成15年に観光パンフレットなどを置く情報発信施設としてオープンした。

 ところが、県の所有地にあり、道交法上は県道にあたるため、物品販売所の設置ができない。そこで、農産物などの物販は、道路を隔てたJAこま野在家塚支所の直売所が受け持つ。

 各地で特産品やグルメが人気の道の駅が増えているが、こうした形態は全国でも珍しいという。道の駅「しらね」は実証実験を契機に利用者を増やし、市内の観光情報の発信を強化したい考えだ。

 市観光協会の依田賢治事務局長は「多くの観光客が直売所に直接向っている。道の駅に寄る車が増えればうれしい」と話す。

 同協会は年間利用者数の約3割増を目指し、「あんぽ柿の作り方教室などイベントを開いて市の魅力を伝えたい」と意気込む。

 金丸一元市長は「滞在時間が1時間なら、まずは直売所の来客増が予想される。道の駅の観光情報も充実し、伊奈ケ湖の紅葉など市内の観光PRにもつなげたい」と期待感を示した。