カズオ・イシグロ氏の受賞、海外メディアが一斉報道 英BBCが「最高の名誉」と喜びの声を速報

 
カズオ・イシグロ氏=2009年8月、パレルモ近郊(AP)

 英BBC、英紙「ガーディアン」など海外メディアは5日、日系英国人であるカズオ・イシグロ氏(62)のノーベル文学賞受賞を電子版などで一斉に報道した。

 BBCは受賞直後のイシグロ氏に取材。「最高の栄誉。(受賞は)私が偉大な作家たちの歩みに加わることができたことは、最高の名誉。素晴らしい称賛をいただきました」というイシグロ氏の喜びの声をいち早く報じた。

 さらにBBCは、サイト上に「フー・イズ・カズオ・イシグロ(カズオ・イシグロって誰?)」というコーナーを設け、長崎県で生まれたことや、その後、海洋学者の父親ら家族と英国に移住したこと、ケント大学で英語と哲学を学んだこと、1982年の長編処女作「遠い山なみの光」で高い評価を得たことなどを紹介した。

 米CNNも電子版で受賞を速報。英ガーディアン紙の2005年のインタビュー記事を引用し、イシグロ氏が昨年のノーベル文学賞受賞者である米歌手、ボブ・ディラン氏の大ファンで、「自分のヒーローはいまなおボブ・ディランだ」と語っているエピソードを紹介。

 また、英紙「ガーディアン」「インディペンデント」や米紙「ウォールストリート・ジャーナル」なども次々とイシグロ氏の受賞を報じた。

 今回の受賞を受け、イシグロ氏のフェイスブック(FB)のトップページは、担当編集者の手でノーベル賞メダルの写真に変更された。ファンからの祝福メッセージも日本を含め各国ファンから殺到。中には「コングラチュレーションズ(おめでとう) イシグロサン!」と呼びかける海外ファンの投稿もあった。

■イシグロ氏に世界から称賛の声 中国ハルキストは落胆 「村上に不満でもあるのか」

■イシグロ氏、もう一つの故郷が原動力 「いつか帰国するかもと思い生きてきた」

■イシグロ氏、来日時にルーツ再確認 村上春樹さんとは互いにファン公言

■新たな「レンズ」通し「記憶」と向きあう 「忘れられた巨人」著者 カズオ・イシグロさん

■【書評】『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳

■ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏