文学の「橋渡し役」と称賛 カズオ・イシグロ氏に独評論家

 
ノーベル文学賞の受賞が決まり、取材に応じるカズオ・イシグロ氏=5日、ロンドン(AP)

 今年のノーベル文学賞がカズオ・イシグロ氏に決まったことを受け、ドイツの文芸評論家、デニス・シェック氏はDPA通信に対し「感動した。(イシグロ氏は)日英両国だけでなく、サイエンスフィクションや小説など(さまざまな文学)の橋渡し役だ」と称賛した。

 イシグロ氏のドイツ語版の作品を担当している出版社は「素晴らしい決定だ。(イシグロ氏の)作品は多彩で、一冊ごとに新たな作家に出会うかのようだ」と喜んだ。

 DPAによると、イシグロ氏は過去に、ナチスの強制収容所の生存者らによる国際アウシュビッツ委員会の招待でアウシュビッツ強制収容所を訪れたことがあるという。同委員会のクリストフ・ホイプナー副委員長は「イシグロ氏の作品は世界の人々に感銘を与え、自分自身を探求する旅に送り出して、記憶の継承に貢献した」と評価した。(共同)

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