ノンフィクション作家・河添恵子氏「中国・中国人の品性」

著者は語る

 ■「日本人で本当に良かった」と感じる一冊

 チャイナ・ウオッチャーの第一人者で、長年にわたり“超多産”な評論家、宮崎正弘さんとの初めての対談本(共著)となりました。

 テーマは、中国人の特性や若者の恋愛事情、教育事情、世界のチャイナタウンや移民問題、朝鮮半島有事と米中露の舞台裏、中国内部の権力闘争、金融や経済、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、「一帯一路」、ATMからも出てくる偽札、そして仮想通貨のビットコインまでと多岐にわたります。

 宮崎さんのウイングの広さ、柔軟性をあらためて感じつつ、私も独自のアングルからの取材や情報、感性(オンナの勘!)で、とことん自由にお話をさせていただきました。

 人民元や中国経済の話題になると、ますます理路整然とお話しされる宮崎さん。それに対し、私は中国の数字にはフェイクしかなく、その嘘や虚実に、米英も都合よく加担しているし、小国も札束外交でかしずいているし、ハナから「なんでも操作国」だと思っているので、考えというか思考の角度がズレるのですが(笑)。

 この度、日本と中国、日本人と中国人の違いなど、比較文化にまで話が及びました。その後、あらためて感じたのは、「日本人で本当に良かった」ということです。緯度と経度が少しズレてこの世に生まれ落ちていたら…。

 動物でも“悲劇の生涯”になりかねません!その上で、中国の拡張主義、覇権主義の歩みは変わらないどころか加速度を増しています。

 しかも、10月に開催された5年に1度の第19回中国共産党大会では、「習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想」という表現が、党規約に明記されました。予測通りとはいえ、第2次習政権は独裁色がより強まっていくでしょう。

 今後の中国についての理解を深めるためにも、ぜひとも『中国・中国人の品性』をご笑覧ください!(994円、ワック)

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【プロフィル】河添恵子

 かわそえ・けいこ 1963年生まれ。ノンフィクション作家。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、87年より遼寧師範大学(大連)へ留学。2010年に出版した『中国人の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)は、アマゾン〈中国〉〈社会学概論〉の2部門で半年以上、1位を記録するベストセラー。産経新聞や『正論』『WiLL』『週刊文春』『新潮45』『夕刊フジ』などで執筆。コメンテーターとしてのTV出演も多数。

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