2009.11.20 07:00
■「舞台復帰」の目標を支えに 自分自身も病気予防の努力
白血病を克服し、この秋にはモナコでの海外公演も成功させた歌舞伎俳優、市川團十郎さん(63)。しかし、ここに至るまでには再発や2度に渡る移植手術という試練を乗り越えなくてはならなかった。(飯塚友子)
末梢(まっしょう)血幹細胞移植の手術後、貧血の症状が続き、妹(市川紅梅)から同種細胞移植をすることになりました。
お医者さまもかなり迷いがあったと思います。要するに結果はやってみないと分からない。前の移植では復帰時期に太鼓判を押してくれた先生が、「うーん」と二の足を踏んでいるわけですから。
発病時の病院に愛着がありましたが、家族が心配してセカンドオピニオンを頂いた方がいいということで、今お世話になっている病院に変わりました。そのお医者さまも自分の判断が正しいか他の医師に聞いたっていうんですから迷うケースだったんです。
今回はミニ移植といわれる方法で、前の移植と比べると前処置は遙かに楽です。抗がん剤は悪い部分も壊す代わりにいい部分も壊すわけですから、ある程度の年齢になると使い過ぎはよくない。前の移植は白血球がゼロになって初めて幹細胞を移植しましたが、ミニ移植は白血球がそこまで落ちないうちに移植するんです。ですから抗がん剤の量が少ない。それを補填(ほてん)するため放射線を当てるんですけれど、これはきついんです。
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当てた後、ものすごく気持ち悪くなります。大きな機械で全身に放射するので、頭にも当たる。すると脳が腫れるんです。被曝(ひばく)された方は本当に大変だと思いました。移植後は拒絶反応でとにかくかゆい。発疹(ほっしん)で赤くなったり、白くなったり、何か食べ物にあたってアレルギーになったような症状が続くわけです。