2010.1.14 10:22
60歳を過ぎた後も働くとき、新たな給与が60歳時の75%未満の人には高年齢雇用継続給付金が支給される。「働く意欲をそがないように」という国の制度だが、申請しないと給付されないので注意が必要だ。定年退職するとき、再就職するかどうかにかかわらず「60歳到達時の賃金証明書」を発行してもらい、“自分の75%”の金額を知っておくと安心だ。(牛田久美)
華麗なる転身も…
東京都内で会社員として出版業務に携わっていた小林豊さん(61)=仮名=は、文壇論壇の人々との幅広い交流が注目され、定年退職と同時にテレビ番組制作会社に引き抜かれた。活字から映像へ、媒体は異なるが取材対象は同じ。「未来を見据えて雑誌とテレビの融合を図りたい」と仕事の継続を決めた。
月の賃金35万円を受け取りながら、視聴者が増えれば手取り額も増える出来高払いの契約。現役時代の68万9680円からほぼ半減したが、番組制作の体験は初めて。現場で教わりながら活字作品の映像化を勉強する生活は楽しかった。給与が75%未満に下がると支給される高年齢雇用継続給付の支給限度額は33万5316円のため、資格はなかった。