私立大の志望学部選び 理系人気「就職考えて」主流 (1/2ページ)

2010.3.6 05:00

 私立大の2月試験が終わり、合格発表もほんの一部を残して終了した。今年の私立大入試で人気学部はどこだったのか。現在までに判明しているおよそ200万人の志願者データについて集計したデータでみてみよう。

 まずは表を見てほしい。これは今年の私立大志願者を主な学部・学科系統に分け、昨年を100とした志願者指数で比較して高い順に並べたものだ。私立大全体では103.3で昨年より志願者は増加している。

 トップは家政・栄養系で119.8、次いで看護の118.4、生命科学117.5と続いた。昨年に比べて大きく伸びている。平均を上回っている学部系統を見ると理系が多いのに気付く。今までの学部選びと傾向は変わらない。今年から文系人気が高まった国公立大とはまったく異なる動きとなった。

 国公立大では合格することを重視した学部・学科選びだったように見える。センター試験終了後、出願まであまり時間がないせいもあろう。

 一方、私立大は出願期間が長く検討する時間があるため、落ち着いた志望学部選びが行われた。その結果、就職を考えた学部・学科選びが目立った。不況のため大学新卒者の就職が氷河期といわれるほど厳しいためだ。それは国家資格と結びついた看護学部や医学部医学科が人気になっていることを見ても明らかだ。

 さらに、現在の就職状況を反映した学部選びも見られる。学生の就職先として人気が急上昇している食品系に、就職が有利とみられる生命科学や農学部などは志願者が増えた。不況の中でも企業の技術職の採用は手堅いこともあって理工系の人気も高い。また、団塊の世代の大量退職で採用が活発な教員を目指す教育学部も増加率が大きい。

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