2010.4.2 09:22
■不要な機能 見直しで節約
介護保険で車椅子(いす)や介護用ベッドなどの福祉用具を借りた場合、同じ用具でもレンタル料の差は5倍以上になるケースもある。しかし、法外に高いレンタル料でも9割は介護保険でカバーされるため、利用者はなかなか高いことに気付かないのが現実だ。どのような点に気を付け、用具を選んだらよいのだろう。(牛田久美)
東京都内の主婦、小林和子さん(45)=仮名=は、布団での寝起きが難しくなった義母(83)のため、介護用ベッドを借りることにした。事業所から「1カ月の料金差はほんの数百円ですから」と勧められ、多機能な介護用ベッドを契約。ところが、すぐに不要な機能が多いことに気付いた。
「ベッドが上下する機能は、寝たきりの人を世話するには腰痛予防に便利。でも、義母は自分で起き上がれる。高さを固定したかったが、ボタン操作も複雑で不用意にボタンを押すと、ベッドが上下してしまったり、背もたれを起こそうとしたら足が上がっちゃったり…」と苦笑い。
複雑なベッド操作に辟易(へきえき)し、数カ月後、背もたれだけが動くベッドに借り換えた。価格は月1700円から1500円に。利用者負担はわずか200円の節約だが、レンタル料の9割は介護保険でカバーされるので、毎月2千円が余分に支払われていた計算になる。
「介護保険にとっては大きな節約ですね。介護度の進行に合わせて交換できるのがレンタルの良いところ。きちんと選ぶのは大切だと思いました」