2010.5.25 19:43
国内の患者数4000万人と推定される高血圧。日本人の三大死因のうち二大疾患である脳卒中や心臓病を引き起こす大きな原因ともなるが、自覚症状に乏しく、知らないうちに進行するため「サイレントキラー」とも呼ばれる。血圧コントロールのためには食や運動など生活習慣の見直すことはもちろんだが、中でも「睡眠」の重要性を専門医は指摘している。
17日の「高血圧の日」を前に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で「高血圧の日 啓発イベント」が開催され、血圧測定や血管年齢チェックなどの無料体験が行われた。イベントにはお笑いタレントの長州小力(38)が登場。自治医科大学循環器内科の苅尾七臣(かりお・かずおみ)主任教授による公開検診を受けた結果、132/94m/mHgと正常値よりやや高い「高血圧」と診断された。
小力は身長163センチ、体重87キロ。5月3日~9日までの小力の生活習慣をチェックすると、ドーナツ、ハンバーグステーキに菓子類がほとんどで野菜は摂らず、運動もしない。偏った食事と運動不足が高血圧に結び付いているのは明らかだ。
さらに苅尾教授は小力の「睡眠」に問題があると指摘した。仕事のある日は、3時間30分と短く、休みの日には15時間と極めて不規則。苅尾教授によれば、「睡眠5・9時間以下は、心疾患による死亡リスクが上昇する。人によって適正な睡眠時間の長さはさまざまだが、血圧の安定のためには寝だめはダメ。睡眠時間は一定に保つことが大切です。また、内臓脂肪が多いと、睡眠時無呼吸症候群も併発し、眠りの質も低下します」と、ぐっすり眠るために生活習慣を見直すことをすすめた。
実際、睡眠時間が足りないと、食に関するホルモンのバランスが乱れて高カロリー食を好むようになるという。また、海外のデータでは、高血圧症患者の47・9%に不眠の傾向が見られるという結果もある。