2010.6.4 05:00
≪米個人消費堅調で輸出関連銘柄に買い≫
【海運】 日本郵船(9101)が前日比4.7%高の336円など。米国の中古住宅販売成約指数の上昇や自動車販売の増加など個人消費堅調を受け、コンテナ船事業や自動車船事業の市況改善による業績期待が高まった。みずほ証券は2日、会社側の業績予想は控え目とし、大手3社の業績予想と投資判断を引き上げた。郵船が従来の「ニュートラル」から「アウトパフォーム」、商船三井(9104)は「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」、川崎汽船(9107)は「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」へと変更された。
【自動車】 トヨタ自動車(7203)が3.6%高の3350円、日産自動車(7201)が4.8%高の673円、ホンダ(7267)が4.3%高の2829円。為替相場の円安進行に加え、5月の米国の自動車販売台数が好調だったこともあり、買いが優勢となった。
■ファーストリテイリング(9983) 7.2%高の1万3340円。5月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が前年同月比3.1%増だったと2日に発表。3カ月ぶりのプラスで、収益環境の好転が評価された。広報担当の青野光展氏によると、「3月や4月と違い、キャンペーンをしたものが上滑りしなかった」。
■ユナイテッドアローズ(7606) 3.7%高の1120円。5月の既存店売上高は前年同月比4.9%増となった。月を通して初夏、夏物商材が堅調、全体の売り上げを牽引(けんいん)した。
■伊藤忠商事(8001) 4.2%高の749円。米ゼネラル・エレクトリック(GE)と風力、太陽光、地熱発電などで提携すると発表した。全世界の再生可能エネルギー分野で共同投資案件を発掘する。手始めに、GEがオクラホマ州で建設を進めている風力発電事業など2件に投資する。
■太陽誘電(6976) 9%高の1238円。テレビ向けなどコンデンサの需要回復で、2011年3月期業績への期待が高まっている。マッコーリー証券は業績予想を増額し、投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた。
■パナソニック(6752) 4.5%高の1196円。液晶テレビ用パネルを生産する兵庫県姫路市の新工場の生産能力を増強する方針を2日明らかにした。32型換算で7月からは月産約41万台分を予定しているが、来年2月には同81万台分に引き上げる。
■ファースト住建(8917) 2.6%高の703円。10年10月期第2四半期累計(09年11月~10年4月)の単独最終利益は、従来予想と比べて28%増の10億5000万円だったようだと2日に発表。販売用不動産の在庫が大幅に縮小し、収益性が改善した。
■旭化成(3407) 4%高の493円。大和証券キャピタル・マーケッツは2日、「アクリロニトリル、アジピン酸などモノマー類の市況上昇・スプレッド拡大を裏付けとして、10年度の営業利益は1000億円(前期比74%増)を予想する」などとし、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。
■武富士(8564) 12%高の302円。18年満期のユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)414億円を全額繰り上げ償還すると2日に発表。調達難などで投機的等級に格下げされていただけに資金繰りに対する過度の懸念が和らいだ。東証1部の値上がり率ランキング上位にプロミス(8574)、アイフル(8515)、アコム(8572)が入り、消費者金融株全般が買われた。東証33業種の上昇率1位はその他金融。
■三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) 1.4%高の446円。大和証券キャピタル・マーケッツは2日、「10年度は本業利益では小幅増益ながら与信費用の減少が想定される。関連ノンバンクの収益見通しに不透明感が残るが、当該リスク要因を吸収し、連結当期最終利益では銀行計画の達成が予想される」とし、投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。
■泉州電業(9824) 4.3%高の920円。半導体や液晶などの製造装置に使う電線需要が回復し、上期(09年11月~10年4月)連結営業利益は前年同期比19%増の6億1000万円となった。同社の電線製品の引き合いは強く、業績期待が高まった。
■アートコーポレーション(9030) 1.5%安の1328円。2日、寺田寿男会長(64)が東京都青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検されたと発表した。アートは「今回の事実を厳粛に受け止め、早期の信頼回復に努める」方針を示した。