「お姫さま」「小悪魔」 室内装飾売り 賃貸マンション、人気呼ぶ 

2010.7.16 05:00

賃貸需要を掘り起こそうとハンモックをつるして個性的にした部屋=金沢市

賃貸需要を掘り起こそうとハンモックをつるして個性的にした部屋=金沢市【拡大】

 ピンク色の天井に北欧製の黄金シャンデリア、床は大理石調タイル-。女性なら一度は夢見る「お姫さま」生活を堪能できる部屋が金沢市に現れた。同市のタカラ不動産が、空室が続く中古賃貸マンションを改装。ほかにも「小悪魔」「アウトドア」といった大胆な設定の物件が並び、次々と契約を獲得、注目を集めている。

 「姫部屋」は同社経理担当の大沢可奈子さん(22)が提案。約30万円で改装、トイレのタオル掛けを金色にするなど細部にもこだわった。

 7カ月近く空室だった築19年のワンルームマンション一室(約23平方メートル)は、改装後に家賃を2000円上げて月3万5000円としたが、わずか3日で入居者が決まり、同じデザインで天井が黒色の「小悪魔部屋」も15日後に契約が成立した。

 「白い壁に茶系の床と、賃貸物件はどれも同じで、古ければ当然厳しい」と同社役員の小村典弘さん(35)は語る。総務省によると、2008年の石川県内の賃貸物件空室率は約23%で、同社にも家主から相談が相次いでいた。そこで小村さんは「人の好みは十人十色。ライフスタイルに合わせた個性的な部屋を」と、大沢さんら20代2人とプロジェクトチームを組んだ。

 金沢美術工芸大学の学生も協力。好きなだけポスターを張れるように壁一面をコルクボードにした部屋、ハンモックをつるした部屋などが誕生した。

 同社には全国の同業他社から講演依頼が殺到。小村さんは「もったいない物件はたくさんある。どんどん新しい部屋を提案する」と意欲的だ。

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