2010.7.18 07:00
トム・ブラウン(AP)【拡大】
男も「大人カワイイ」。ミラノ、パリの2011年春夏メンズコレクション(6月後半)は、半ズボンのスーツや、正統派ジャケット+ショートパンツなど、セオリーを逆手に取って、「腕白(わんぱく)ボーイズ」気分を楽しませる装いに沸いた。ルールを書き換えるチャレンジングな服の遊びは、女性から始まったミックスコーディネートの第2幕とも言えそうだ。(ファッションジャーナリスト・宮田理江)
まぶしい純白のスーツで「ドルチェ&ガッバーナ」のショーは幕を開けた。その後もシャツ、ネクタイ、ショートパンツがいずれもホワイトという異形の白ずくめに象徴されるような、清潔感の高いモノトーンで押した。タンクトップやバスローブ姿のモデルは素肌美と若々しさを印象づけた。
ブルーの波をうねらせたのが「プラダ」。ブルーの細身スーツでスタートした後は、デニム地のプルオーバーや、スカートと見間違うような膝(ひざ)丈ワイドパンツへ。着こなしが難しい青だが、「プラダ」は濃淡や彩度の違う無数の青を操って、オンと普段着、男と女などの境界線を軽々と飛び越えてみせた。
ミラノの重鎮「ボッテガ・ヴェネタ」はしわ加工を施したサンドカラーのスーツにカットソーを合わせて、スーツの居場所をはみ出させた。カムフラージュ柄やパッチワーク風のスーツは、オフィスからの寄り道にいざなう。しわスーツのパンツだけを、膝上でカットしたようなショートパンツルックはリゾートに着て行きたくさせる。