有料化しても厳しい設備投資
有料のイルミネーションイベントとしては、9年目を迎えた「なばなの里」(三重県桑名市)が有名で、長島観光開発(同)が一帯で展開するレジャー施設の閑散期の集客にも寄与している。
「イルミナージュ」は、23年に神戸で始まり、2年目の24年には神戸と大阪・天王寺の2会場で開催。「有料」のメリットとしては、混雑が抑制され子供やお年寄りが楽しめることや、地元にとっては夜の公園の有効活用と利用料収入、周辺観光の活性化がある。
料金をとっても収支に苦しむ背景は、LEDがまだ高価なため、使用電力量の削減効果以上に初期投資負担が重いことがある。また、有料イベントでは商業性が強いとみられたためか、企業の協賛も集まりにくく、地元活性化の取り組みとして、来年あべのハルカス開業を控えた近畿日本鉄道と近鉄百貨店の2社の協賛にとどまっている。