誰もが驚く“ツタヤ図書館” 次代のモデルケースになれるか (6/6ページ)

2013.9.16 12:00

 パソコンや、情報端末「iPad」(アイパッド)の画面で本が無料で読むことができ、「貸し出し」を申し込むと、借りた期間だけ閲覧できる仕組み。24時間利用でき、図書館から離れた場所の住民でも気軽に利用できることが好評を博している。

 “二極化”解決する知恵

 文部科学省によると、全国の図書館数は年々増加している。利用登録者数は22年度で延べ約3400万人で、10年度から約3割増えた。しかし、中には利用低迷が続く図書館もある。

 浜松市立図書館では、貸し出し冊数が21年度の約447万冊をピークに2年連続で減少。利用者に聞き取り調査するなど対応策を模索している。

 大阪でも府立2図書館(中之島、中央)が苦戦を強いられている。23年度の来館者数は計約93万人で、データが公表されている8年度以降で最多だった11年度の約110万人から約17万人も減少した。

 特に、大阪市の都心部にある中之島図書館の来館者数は年間約30万人と少なく、松井一郎知事は昨年6月、建物の歴史的価値を踏まえて転用などの可能性に言及。橋下徹大阪市長は「一等地に図書館は必要ない」とし、文化芸術をテーマにした集客施設とするアイデアを示したが、具体的な計画はまだ進んでいない。

 図書館の在り方に新たな潮流が生まれつつあるが、こうした二極化を防ぐための知恵が求められている。

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