明石課長は「上質な旅行をするというライフスタイルが定着すれば、消費税の増加などの影響も最小限にとどめられる」とみており、「景気回復が続いていくのは旅行業界にとって明るい光です」とアベノミクス効果を歓迎する。
百貨店の復活は景気を反映?
業績が景気をはかる指標のひとつともみられている百貨店業界も今年は好調だ。
日本百貨店協会によると、8月までの主要10都市の百貨店売上高は、7月を除いてすべて前年を上回った。全国での業績をみても、東日本大震災からの反動などで16年ぶりに前年実績を上回った平成24年をしのぐ勢いをみせている。
勢いを牽引(けんいん)するのが宝飾品や美術品などの高額商品。今年8月の商品別の売り上げで「美術・宝飾・貴金属」は前年同期比18・3%増で全項目の中で飛び抜けて高い増加率をみせた。前年同期を上回るのも12カ月連続だった。