デジタルよりもアナログ思考になれ 「ドラッカー」は過去の遺物 (6/6ページ)

2013.12.15 07:06

 ドラッカーの名言「選択と集中」論が前世紀の遺物と化し、21世紀型経営に通用しなくなった今、グローバル・ダイナミズムの複雑系対応戦略には、深堀りのデジタル思考よりも、浅くとも多くを広く眺望し、時間軸に即興対応を怠らず、併せて長期視座から、先々まで手を打ってゆくアナログ思考こそが、今賢慮ある戦略であるべきだと確信します。

 いい人生とは他と比べて満足するとか、他から賛美されるものでなく、「自らがOKを出せる自前主義の幸福感」であるべきだと思います。社会生活や政治参画も、他力本願の「お任せ民主主義」に溺れず「引き受ける民主主義」即ち自助・共助を優先すべきではないでしょうか。(上田和男)

 上田和男(こうだ・かずお) 昭和14(1939)年、兵庫県淡路島生まれ。37年、慶応大経済学部卒業後、住友金属工業(鋼管部門)に入社。米シラキュース経営大学院(MBA)に留学後、45年に大手電子部品メーカー、TDKに転職。米国支社総支配人としてカセット世界一達成に貢献し、57年、同社の米ウォールストリート上場を支援した。その後、ジョンソン常務などを経て、平成8年(1996)カナダへ亘り、住宅製造販売会社の社長を勤め、25年7月に引退、帰国。現在、コンサルティング会社、EKKの特別顧問。

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