寸劇で防犯指導
昨年11月、大阪大谷大の大学祭である寸劇が披露された。夜道で女性が突然、後ろから男に抱きつかれるストーリー。「加害者のすねをける」「防犯ブザーを鳴らす」などさまざまな撃退法が紹介された。演じたのは、大学祭実行委員会の有志でつくる演劇グループ「劇団ポリス」。
名称から想像ができたかもしれないが、防犯キャンパスネットワーク大阪の発足で、大学祭のために結成された。
大阪大谷大によると、大学周辺は街灯が少なく、夜に不審者がうろついていたとの情報が女子大生から寄せられたりするという。
実行委委員長の大学3年、三木淳さん(21)は「演劇をきっかけに、女性側の防犯対策に加え、男性側も怪しい人物や場面を見かけたら迷わず110番する。そうした勇気が犯罪を1つでも減らすのだと知った。今後も活動を続けて、学生の防犯意識を高めたい」と話す。