多くの仲介業者が無料で登録でき、技術や能力があれば誰でも仕事に応募できます。ただ、ネットを通しての顔を知らない同士のやり取りなので、発注者側には「報酬に見合う仕事をしてもらえるのか」、受託者側には「ちゃんと報酬を得られるのか」といった心配があります。そこで、多くの仲介業者があらかじめ報酬を預かる「エスクロー」という仕組みを使っています。
これは、企業などが仕事を発注すると同時に報酬を仲介業者に預け、「仕事が納品されたので支払いをしてほしい」という連絡が来たら、預かっていたお金を個人の口座に振り込むという仕組み。その際、手数料として一定額を仲介業者が得るケースが多いようです。
クラウドソーシングは新しい働き方として、人間関係が煩わしい人、子育てなどで定時の勤務ができない人、技術を持つものの定年で会社を退職した人など多くの人が注目しています。
ただ、ネットでのやり取りなので、信頼できる仲介業者かどうか登録前にしっかり確認を。信頼性向上のため、主要な業者が中心となって業界団体を設立する動きもあるようです。(経済ジャーナリスト)