家族全員で話し合ったところ「冬場に寒さが身にしみる古いタイル張りの浴室を何とかできないか」と新たな問題も浮上。工事の詳細をさらに詰め、100万円で「ミニキッチン」と「浴室」をまとめてリフォームした。
男性はカタログなどをざっと見ただけで『キッチン一式○万円』と思い込み、家族のことを考えず勝手に決めてしまうところだった。「家の不満をぶつけ合っていくうちにコミュニケーションが深まり、今や妻と母もうまくやっているようです」と満足げだ。
リフォーム産業新聞編集長の福田善紀さんは「担当者の対応次第で出来栄えに雲泥の差が出ることも」と指摘する。大切なのは、分からなければ遠慮せずに何でも質問することで、説明を渋るような業者なら避けるべきだという。また「家族間の意思確認が不十分で失敗を招くケースが多い」とも。工事が始まってから「聞いてない!」などともめ事になれば、後戻りもできず無駄にお金がかかる。