【江藤詩文の世界鉄道旅】打狗鉄道故事館 卒業写真は“蒸気機関車”の前で …女子大生鉄子と“ゆる鉄”ごっこ (1/2ページ)

2014.5.24 18:00

卒業記念の写真を撮影していた女子大生。卒業する前に、さまざまな服装で写真を撮影するのがブームなのだと

卒業記念の写真を撮影していた女子大生。卒業する前に、さまざまな服装で写真を撮影するのがブームなのだと【拡大】

  • 展示された車両をコスモス越しに狙う。気分だけは中井精也さん。打狗鉄道故事館は屋外の車両展示も魅力的だ
  • 大正時代から貨物列車を牽引していたDT609
  • 6.6ヘクタールの広大な敷地は市民にとって憩いの場になっている。凧揚げができる場所としても人気
  • 駅舎内は当時の面影がそのまま残っている。戦時中は機密とされた軌道路線図など興味深い展示物も

 「すみませ~ん、シャッターを押していただけますか」

 弾むような足取りで駆け寄ってきたふたり組。化粧っけのない素肌はピカピカ。カジュアルなデニムとTシャツの上に学士ガウンをまとっているのが、ちょっとアンバランスで微笑ましい。高雄市近郊に住む女子大生で、6月の卒業を控えて記念写真を撮影しに来たそうだ。

 高雄市の「哈瑪星(ハマシン)」と呼ばれる地区には、鉄道ファンなら見逃せない鉄道展示資料館「打狗(タカオ)鉄道故事館」がある。これは1908年に開業した台湾縦貫鉄道(西部幹線)の高雄港駅の駅舎を再利用したもの。高雄港駅は2008年に廃線になったが、機械式信号塔や19世紀のプラットフォームなどが残っていることから、周辺の線路や敷地とともに保存されることになったという。

 女子大生のお目当ては、CT251とDT609の2両の蒸気機関車だ。1979年に西部幹線が完全電化され、蒸気機関車は全面的に引退したが、2011年からここで展示され、再びスポットライトが当たった。

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