しょうゆ容器、熾烈な開発競争 空気に触れず常温長期保存 (2/4ページ)

2014.6.8 08:02

 キッコーマン(野田市)も23年から「やわらか密封ボトル」シリーズを販売。同社では、加熱しないやわらかい口当たりの「しぼりたて生(なま)しょうゆ」の色と風味を保つため、密封容器を採用。ペットボトル型だが柔らかく、ボトルを押すとしょうゆが出て、戻すと止まる構造だ。常温で90日間の保存が可能。一滴一滴出せるため、卓上しょうゆとして子供や塩分を取り過ぎたくない高齢者に人気という。使用後はプラスチック製容器包装として廃棄(リサイクル)する。

 鮮度で付加価値

 昨年8月には、ヒガシマル醤油(兵庫県たつの市)が「超特選丸大豆うすくち吟旬芳醇(ぎんしゅんほうじゅん)」を販売した。「フレッシュボトル」と呼ばれる容器は、ペットボトル型の外容器と柔らかいプラスチック袋(中袋)の二重構造。しょうゆを注ぐと中袋だけが縮小するしくみだが、うすくちしょうゆは調理に使うことが多いため、傾けただけで流れ出る構造にした。

 同社役員の板井稚晴さんは「注ぎ口はラムネのように球で密閉しているので、しょうゆが空気に触れません。小さじ1など微妙なさじ加減もできる」と話す。開栓後、約3カ月間は新鮮なまま保存できる。使用後はプラスチック製容器包装として廃棄(リサイクル)する。

しょうゆだけではない。酸化防止はコーヒーでも課題だった

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