梅雨から夏にかけては食中毒が発生しやすい時期だ。対策の基本は、原因となる細菌などを「付けない」「増やさない」「やっつける」の3つ。買い物や料理、食事、弁当作りの際は十分に気をつけたい。(竹岡伸晃)
3原則が大事
食中毒を引き起こす主な原因には、腸管出血性大腸菌(O(オー)157、O111など)やサルモネラ菌などの細菌▽ノロウイルスなどのウイルス▽毒キノコやフグなどの自然毒-がある。このうち、梅雨から夏にかけて多いのが細菌による食中毒。高温多湿の環境下で細菌の増殖が活発になるためだ。
「細菌を付けない・増やさない・やっつける(殺菌する)の3原則を頭に入れ、毎日の食事作りに取り組むことが必要」。料理教室「若宮ヘルシークッキングスタジオ」(東京都江戸川区)を主宰する栄養士でフードコーディネーター、若宮寿子(ひさこ)さんは強調する。
これを踏まえ、買い物~後片付けの生活シーンに合わせた具体的な対策は-。
まず、買い物。肉や魚は最後に買い物かごに入れ、会計後は店頭に用意された氷で冷やしながら持って帰る。家から保冷剤と保冷バッグを持参してもいい。肉や魚の汁が野菜や果物などに付着しないように肉や魚は分けてポリ袋に入れる。