「(義理ある人の嫡男)磯之丞を預かろうとするものの、『顔に色気があるゆえ』と断られ、顔を傷つける。上方の伝法な女が突然出てきて、短時間で説得しなければいけない難しさがあります」
演出家の目で昼夜とも、舞台全体を見渡す。
「次の世代に期待したい。少しでも歌舞伎が新しい雰囲気になって、お客さまに興味を持っていただくのはとても大事なこと。(歌舞伎座初登場となる)中車君にも期待しています。若い人にひと言かける役割が非常に大切と強く感じています」
昼はほかに「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」。夜は「悪太郎」と「修禅寺物語」。7月5~29日。問い合わせはチケットホン松竹(電)0570・000・489。