【書評】『白骨を生きる』原満三寿著 (1/2ページ)

2014.7.27 13:35

「白骨を生きる」

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 ■紛うことなき「希望の書」

 詩集は2章よりなる。

 「白骨を生きる」篇(へん)は、「東日本大震災そして原発の崩壊からうけた衝撃は、わたしの生死観を根底から問うものがあり、それを探ってみようとしたものです」。

 一方、「夢幻を生きる」篇は、「齢が増すほどに舞い上がってくる幻想を譚詩(たんし)という詩型で綴(つづ)ったものです」と、著者があとがきで述べるように、ここには人は皆生きながら死に、死にながら生きるという生と死の往還のありようが、さまざまなかたちの死生観として紡がれていて切実である。

 詩型としては、俳句から譚詩(物語詩)までの短詩型のいろいろな相貌を見せながら展開する。その多彩さは作者ならではのものであろう。

 この本は、震災から3年が過ぎた今、私に、未曽有の事態に直面して、心に負った想(おも)いに対して腑分けするように向きあい、見極める覚悟を促してくれた。そして自分の持てる時間に対する来し方行く末を意識せざるを得ない立ち位置の葛藤と鎮めを与えてくれた。

どこまでも紛うことのない「希望の書」

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