【書評倶楽部】デザイナー・森英恵 『ソボちゃん いちばん好きな人のこと』 (1/2ページ)

2014.8.9 14:11

「ソボちゃん」

「ソボちゃん」【拡大】

  • 森英恵

 ■有名作家を支えた女傑

 作家の有吉佐和子さんが亡くなって30年。名作の復刊が相次ぐなか、ひとり娘の玉青さんによる女三代の物語である。

 お母さんが著名な作家で、とても忙しく、取材旅行や執筆で留守がち。しかも「母は一作書きあげるごとに過労で入院していたのです」という壮絶な仕事ぶりである。この作家の娘として生まれてきたことは、大変だったと思う。

 そんな彼女の日常を抱きしめ、育ててくれたのが、“ソボちゃん”こと、おばあさんだ。

 「さらに家では、喜怒哀楽の激しい母がしばしば嵐を巻き起こしていましたが、祖母が動じるのを見たことはついぞありませんでした」という大人物。

 娘である有吉佐和子さんのマネジメントをしながら、いい作品が描けるよう、「仕事以外のいっさいがっさい」を引き受け、娘と孫の間にも入って、応援した。

 有吉さんが53歳で亡くなってからも…。あるとき、ふくめるように言われたそうだ。「お母さんの顔に泥を塗るのはやめなさいね」と。玉青さんは、この言葉が気になって、行動が慎重になったと振り返る。その言葉の中に、厳しい芯があったということだろう。

心温まる物語に、「書く」才能は母親からだろうと感じた

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