【話題の本】『ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ』

2014.8.17 12:10

「バルテュス猫とアトリエ」

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 ■神秘のベールに包まれた巨匠の素顔

 少女や猫を好んで描き、いまだに神秘的なベールに包まれている孤高の画家バルテュス(1908~2001年)。本書はバルテュス夫人の節子さんが巨匠の素顔を明かした。「彼はアトリエに人を入れたことはほとんどなく、私でさえもなかなか入れませんでした」など、妻ならではの秘話が語られている。晩年、目が衰えたバルテュスは少女をデッサンする代わりにポラロイド写真を撮っていた。その数は残っているだけで2000枚ほどになるという。実際に撮影している貴重な写真も収められた。

 本書は4月に東京都美術館で開かれた「バルテュス展」に合わせて発売され、現在3刷で1万2000部を発行。「バルテュスの薫陶を受けてきた節子さんは、自身がある意味バルテュスの作品ともいえるかもしれません。柔らかくも率直に、ユーモアも交えながら語っていただきました」と編集担当のNHK出版編集部の徳田夏子さん。

 節子さんのインタビューを担当したパリ在住の詩人、夏目典子さんは、バルテュス一家と深い交流があった。画家の愛猫「ミツ(2代目)」の仔(こ)を譲り受けた。いまも元気に暮らしているそうだが、巨匠の遺産は絵画以外にも残されている。(夏目典子・NHK出版編/NHK出版・本体1400円+税)

 渋沢和彦

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