生野菜のリスク認識を 冷やしキュウリで集団食中毒、二次感染にも注意 (2/4ページ)

2014.8.24 12:03

暑い時期は特においしく感じる生野菜。流水でしっかり洗って食べよう

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 北海道の集団食中毒を受け、厚生労働省は24年に「漬物の衛生規範」を改正。浅漬けの製造に当たり、次亜塩素酸ナトリウム溶液などでの殺菌▽原材料は流水で十分に洗浄▽保管・漬け込みの際は10度以下の低温で管理-などの項目を付け加えた。ただ、冷やしキュウリを販売したのは露天商で漬物業者ではない。静岡市保健所食品衛生課は「販売者は漬物という認識はなかったのではないか」としており、漬物の衛生規範についても知らなかった可能性が高い。

 O157は牛の腸内にいる菌で、菌を持っている牛が排出する糞(ふん)にも含まれる。牛糞で作られた堆肥の発酵が不十分で菌が残っていたり、牛の排泄(はいせつ)物が農場内に流れ込んだりすることで野菜は汚染される。

 食の安全・安心財団の唐木英明理事長は「かつては『生野菜は危険』というのは常識で、私が子供の頃は野菜は必ずゆでて食べた。今はこの常識が通用しなくなってしまったが、野菜の生食はリスクが高いことに変わりない」と指摘する。

患者の便に含まれる大腸菌が口に入ることでも感染

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