【江藤詩文の世界鉄道旅】インディアン・パシフィック鉄道(3)世界最長の直線線路…運転席からの眺めは“ナラボー” (1/2ページ)

2014.8.31 18:00

係員のマイクが撮影したインディアン・パシフィック号。アデレードで機関車を1台切り離し、パースまでは1台の機関車で牽引する

係員のマイクが撮影したインディアン・パシフィック号。アデレードで機関車を1台切り離し、パースまでは1台の機関車で牽引する【拡大】

  • 運転士のダイブ。線路がまっすぐだから、簡単に運転できるというわけではないそうだ
  • 運転席からの“ナラボー”な眺め
  • 意外とコンパクトな運転席。2名の運転士が交代で運転している
  • 給水したりゴミを運び出したり。乗客がのんびり身体を伸ばしているあいだに、慌ただしく働く乗務員たち

 午前10時のクック駅。

 インディアン・パシフィック号は、給油のために30分ほど停車する。道中は3泊4日もあるというのに、機関車の間近に行けるのは、このとき1回限りしかない。一眼レフを抱えた“撮り鉄”たちが、いそいそと車両から飛び出して行く。

 安全のため、乗客は機関車の右側にしか立つことが許されず、線路の上や線路を越えて左側に行くことは禁止されている。希望者は、機関車の前で待機していた係員にカメラを渡し、彼が写真を撮影してくれるしくみだ。手慣れた様子で次々に撮影をこなしていく係員。私の後ろには、杖をついた初老の男性や、乗務員に付き添われた高齢の男性が待っていた。

 マイクからカメラを受け取り、客車に戻りかけると、機関車の窓から運転士が顔を出し、手を振っていた。私より先に行った人々が、いっせいにカメラを向けている。乗客へのサービスだろうか。便乗して私もカメラを向けると、運転士でオーストラリア人のダイブが、手招きするではないか。

“ナラボー”こそ、この鉄道を運転する醍醐味

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