【書評】『フランス人の不思議な頭の中』山口昌子著 (1/2ページ)

2014.8.30 11:20

「フランス人の不思議な頭の中」

「フランス人の不思議な頭の中」【拡大】

 ■等身大の姿を鮮やかに描く

 「ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠し」と、萩原朔太郎がフランスを偲(しの)んだ時代も今は昔。成田から飛行機に乗れば、あっという間にパリに着く。しかし、こうして近い関係になった割には、日本におけるフランスのイメージは、昔からほとんど変わっていない。

 日本でフランスが話題になるとき、「おフランス」と、「お」を付けた形で表現されることがある。美(うま)し国、お上品で優雅な国というニュアンスとともに、お高くとまっているということへの皮肉も込められた表現だが、根底にあるのは、フランスは香(かぐわ)しい文化と芸術の国という認識だ。これが今も変わらず日本人が抱いているイメージだろう。

 しかし、まったく対照的な、いわばハードボイルドなフランスという実体も同時に存在する。フランスは核兵器を有する軍事大国だし、著者によれば、フランス人は結構好戦的な国民だという。

 実際フランスには、一見相容(あいい)れない両極端の要素が共存している。そして、両者を結びつける不思議な何かが、フランス人の頭の中に巣くっている。その「不思議」が本書で明らかにされる。

女性ジャーナリストの視点から、鮮やかに描き出されている

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