父の背中を見て成長 フランス菓子「ブールミッシュ」社長・吉田菊次郎さん (1/4ページ)

2014.8.31 12:02

一家再興の夢を託されたパリでの製菓修業を振り返る吉田菊次郎さん

一家再興の夢を託されたパリでの製菓修業を振り返る吉田菊次郎さん【拡大】

  • 片道切符でパリへ旅立つ吉田菊次郎さん(左)と見送りにきた父の平次郎さん=昭和45年、東京都大田区の東京国際空港(吉田さん提供)

 ■くどくど言わず「ばかやろう」

 日本の本格フランス菓子の草分け的存在「ブールミッシュ」(東京都中央区)のオーナーパティシエ、吉田菊次郎社長(69)。28歳で創業し、洋菓子といえばショートケーキやシュークリームだった時代に、本場で学んだ菓子をリアルタイムで伝えた。欧州での製菓修業へと、背中を押したのは父の平次郎さんだった。

 人生の転機の一つは、平次郎さんが経営していた東京・銀座の洋菓子店の倒産だ。大学生のときに経営が傾き、従業員が次々と辞めていった。人手不足で商品作りに追われ、大学にはほとんど通えなかった。

 「くたくたになって寮で寝転がっていると、いきなり脇腹をけっ飛ばされる。3回蹴られると、従業員が3人帰ってきたと分かる。『おまえのおやじのおかげで給料がもらえないんだぞ』と」。そうなってはいけない。今も戒めとする。

 「吉田家の菓子店」再興を決意すると、平次郎さんがパリ行きの片道切符を工面してくれた。パリで何軒かの菓子店の扉をたたき、10日ほどで採用が決まったときは、「これで生き延びられる」と一安心した。

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