【江藤詩文の世界鉄道旅】シドニー・シティサークル 街の中心を走る車窓に…“世界遺産”と青い海 (2/2ページ)

2014.9.28 18:00

左手にハーバー・ブリッジ。右手に世界遺産シドニー・オペラハウス。サーキュラー・キー駅のプラットフォームから、シドニーのふたつのシンボルを一望

左手にハーバー・ブリッジ。右手に世界遺産シドニー・オペラハウス。サーキュラー・キー駅のプラットフォームから、シドニーのふたつのシンボルを一望【拡大】

  • サーキュラー・キー駅に入線したシティサークル
  • 車体には、公共交通機関のフェリーと共通のロゴマークがデザインされている
  • 座席は全席自由席。眺めがよいのは2階席だが、大きなスーツケースを持った乗客もいる1階席が混雑していた
  • シティサークルには、2階建て車両が使われている

 サーキュラー・キー駅に到着。改札口に向かって足早に階段を降りていく人々をすり抜け、プラットフォームを引き返す。ホームから見下ろすと中央に青く穏やかなシドニー湾。左手には、青空にくっきりと線を描くハーバー・ブリッジ、右手にオペラハウス。世界遺産を一望する駅なんて、世界でもあまり例がないのではないだろうか。

 サーキュラー・キー駅はシドニー港に面していて、改札を抜けると、すぐ目の前が公共交通機関のフェリー乗り場になっている。フェリーに乗って海側から見る眺望もたしかに美しい。車窓やホームから慌てて見なくても、遊歩道を散策しながら、ゆっくり鑑賞すればいいという人もいるだろう。けれども鉄道好きとしては、ホームからいっぺんに眺めるハーバー・ブリッジとオペラハウスが、やっぱり最高だ。

■取材協力:オーストラリア政府観光局ニュー・サウス・ウェールズ州政府観光局

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。

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