【書評】『明と暗のノモンハン戦史』秦郁彦著 最新の研究踏まえ決定版 (1/2ページ)

2014.9.28 11:31

秦郁彦著『明と暗のノモンハン戦史』

秦郁彦著『明と暗のノモンハン戦史』【拡大】

 支那事変が始まってほぼ2年後の1939年5月に発生したのがノモンハン事件である。発端は満州国と外蒙古との間で頻発した国境紛争の一つであるが、日本の関東軍と極東ソ連軍との4カ月にわたる本格的戦闘に発展した。強気一本槍(やり)の関東軍と態度が一定しない軍中央部との葛藤も戦火拡大の一因である。

 ノモンハン事件は複雑怪奇な様相を呈するが、その顛末(てんまつ)を詳細に解説するのが本書。公開された旧ソ連軍資料を駆使して、数多い類書の中でも異色の出来栄えである。

 戦場となった広漠たるホロンバイル平原は自然環境も苛酷で、7月の最高気温は摂氏40度で9月の最低気温は氷点下となる。日本本土とは全く異なった戦場での激戦は、日本人に強い印象を与えずにはおかなかった。評者も国民学校で先生から、火炎瓶でソ連軍戦車に立ち向かい、それを撃破した勇敢な日本兵の話を聞いた覚えがある。

形を変えたノモンハンが再来しないともかぎらない

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