角膜の防御機能低下で感染性の角膜炎や、より重篤な角膜潰瘍となるケースも多い。これらは角膜に微生物が感染し増殖している状態で、微生物の種類によっては失明にいたることもある。角膜潰瘍となって初めて眼科を受診する人も少なくないが、ほとんどが10代から20代の若い女性でインターネットや雑貨店でカラコンを購入、医師の処方を受けずに使い続けていた。
カラコンに限らず、CLは使用前に装用しても良い目の状態かどうか眼科医の診察を受ける必要がある。また、適切に目にフィットしているかは使い続けないと分からないこともあり、眼科医による定期的なチェックも欠かせない。
月山医長は「目の表面の傷や角膜の新生血管侵入などは自覚症状が出にくいことが多く、自分では判断できない。CL利用者は定期検査をするとともに、少しでも異常を感じたら眼科を受診してほしい」と呼びかけている。