■眼科医受診し正しく使用
視力補正や治療を目的としないカラコンは以前は雑貨品扱いだったが、平成21年から「高度管理医療機器」として薬事法で規制され、23年2月以降は承認された製品のみが販売されることになった。ただ、インターネット販売では個人輸入という形で日本では未承認のカラコンも簡単に買えるのが現状だ。
また、日本コンタクトレンズ学会が国民生活センターなどと昨年9月から今年4月にかけて市販のカラコン17製品について、承認基準を満たしているか、レンズ表面がどうなっているかなどを調査。その結果、承認基準を満たしていない恐れのある製品が複数あったほか、基準は満たしているものの、着色部分が角膜側にあり角膜障害につながりやすいレンズが多かった。この結果を受け、同学会などはカラコンの承認基準の見直しを求めている。
山口大学医学部眼科の植田喜一・臨床教授は「カラコンは承認レンズでもたくさん問題が起きている。また、どんなにいいレンズでも使用法が悪いと眼障害が起きやすくなる。眼科医の処方に基づき正しく使用してほしい」と話している。