御嶽山だけじゃない…火山観光に潜むリスク 防災品、避難…安全対策を (3/3ページ)

2014.10.5 17:10

噴煙の上がる山。紅葉シーズンを迎え、大勢の登山客でにぎわっている(本文とは関係ありません)

噴煙の上がる山。紅葉シーズンを迎え、大勢の登山客でにぎわっている(本文とは関係ありません)【拡大】

  • 噴火から逃げるときに頭を守るための折りたたみヘルメットを手にする上地忍さん

 登山する際には、山小屋や避難小屋などの位置を常に把握しながら行動し、噴火の前兆にも注意を払う。「硫黄の臭いがしたり、噴煙が上がっていたら、すぐに火口から離れること」と話す。

 噴火に巻き込まれてしまった場合には、逃げる方向に注意が必要だ。和田さんは「風向きや地形を考えて、噴煙や火砕流の流れを避けて」とアドバイスする。有毒性の火山ガスは密度が濃く重いため、くぼ地にたまりやすい。噴煙は谷沿いに流れていくため、なるべくなら尾根筋に逃げた方がよいという。

 降灰により視界がゼロになり、動けなくなったら岩陰などで噴石を避け、ヘルメットやリュックなどで頭部を守っておく。和田さんは「山は常に風が流れている。視界はいずれ開けるので、安全なところで動かずにいてほしい」と話している。(寺田理恵、兼松康、油原聡子)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。