【江藤詩文の世界鉄道旅】オリバーヒル・トレイン 運転士は11歳…使われなかった巨大な大砲 (1/2ページ)

2014.10.5 18:00

片道わずか6.3キロを、30分ほどかけてゆっくり登る。平均時速は9~10キロ、最高時速でも20キロ。もしかしたら自転車より遅いかも

片道わずか6.3キロを、30分ほどかけてゆっくり登る。平均時速は9~10キロ、最高時速でも20キロ。もしかしたら自転車より遅いかも【拡大】

  • オリバーヒル展望台駅に到着したオリバーヒル・トレイン。縦4.5キロ、横11キロ、1周ぐるりと回っても40キロほどの小さな島だ
  • 観光列車として運行を開始した1994年から、2003年まで使われていた車両「クオッカ号」と「オスプレイ」号。走行中の車窓から見ることができる
  • 青空と青い海を背景に、オリバーヒルにいまも残る直径9.2インチの巨大な高射砲
  • テストを1度しただけという砲台は、いわば新品そのもの。日本軍の攻撃に備えたもので、実際には使用されなかった

 金髪の兄妹が、運転席にかじりついていた。西オーストラリア州の州都パースから約19キロ、インド洋沖に浮かぶ島「ロットネスト島」に、小さな観光列車「オリバーヒル・トレイン」がある。

 パース市民の身近なリゾートであるこの島に、家族で遊びに来た11歳のお兄ちゃんと9歳の妹。運転士のグレッグが「座りたい?」と問うと、妹が運転席によじ上る。自動運転システムが導入されていて、安全上の問題がないとされているため、乗客サービスの一環として、子どもを運転席に座らせることがあるそうだ。

 「エクスキューズミー。あなたも座りたいですか」。青い目の兄が紳士的に尋ねてくれたが、すんでのところで自制心が働いた。

 鉄道が到着した小高い丘「オリバーヒル」には、第二次世界大戦中、日本軍から本土の港を守るために建設されたという軍事施設があった。この鉄道は、砲弾や弾薬を運ぶために敷設されたという。丘の上には、直径9.2インチの巨大な大砲がいまも残っている。いざというときに備えて用意されたものの、日本が敗戦したため、実際に発射されることはなかったそうだ。それゆえ、状態がいいまま保存されているという。ボランティアガイドの老人が、砲台の下の地下要塞や武器庫などに案内してくれる。

日本を批判しなかったオーストラリアの人たち

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