【書評】『日本の正論』平川祐弘著 (2/2ページ)

2014.10.18 11:08

「日本の正論」

「日本の正論」【拡大】

 今回の本は、本紙『正論』での著者の評論をまとめたものだが、天皇制・憲法改正・日米安保・靖国神社・中国と、テーマにタブーはない。「戦後の口先左翼」の代表たる大手新聞に迎合した日本史学者・評論家・作家らを実名をあげて切っ先鋭く批評するのだが、著者自身が実際にその時代、時にはその現場にいた事実をふまえているのだから迫力がある。といって、夜郎自大にはならず、ユーモアをもって自身をも客観視する。

 本のタイトルは編集者の発案だが、「自分の論を『正論』だなどと言い張る人はどこか怪しい。自分の主張は『天の声』だなどと名乗る大新聞を怪しいと思うのと同然(略)読者諸賢はなにとぞ眉に唾つけて、いま一度本書にお目をお通しください。ご意見、ご異見を謹んで承りたいと存じます」。この言葉にのせられて読むこと四度五度。

 日本人としての教養を身につけ、西洋・東洋・自国の文明を学んで歴史に現代を見据えるバランス感覚を養い、日本の主張を世界語たる英語で語る。これこそ国際社会で日本が生き抜く必須事項、との氏の思いが読むつどに迫る。

 本紙を手にしない人にこそ読んでほしい一冊である。(平川●弘著/河出書房新社・760円+税)

 評・井口優子(評論家)

●=示へんに右

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。