【江藤詩文の世界鉄道旅】ベルナーオーバーラント鉄道 アルプスの名峰を訪ねる第一歩…“乗らなかった列車”に未練たらたら (1/2ページ)

2014.11.9 18:00

のどかな風景のなかを快適な足取りで駆け抜けるベルナーオーバーラント鉄道

のどかな風景のなかを快適な足取りで駆け抜けるベルナーオーバーラント鉄道【拡大】

  • 車窓には豊かな緑。視線の先には、これから登る山の勾配が現れて期待が高まる
  • 10両編成の列車は約8割の乗車率。半分以上の人が終着駅まで行くようだった
  • スイスの鉄道は、窓際のサイドテーブルに路線図が描かれていることがよくある。こんなものを見てしまうと、この先に行きたくて未練が…
  • インターラーケン・オスト駅で出発準備中

 向かって左からアイガー、メンヒ、ユングフラウ。3名峰が連なるアルプスの絶景を眺められるのは、前回までご紹介した「シーニゲ・プラッテ鉄道」だけではない。ベルン州の南部に位置するこのあたりの山岳地帯は「ベルナーオーバーラント地方」といい、魅力的な鉄道網が敷かれていてどの列車に乗ってどんなルートを走ろうか、頭を抱えたくなるほど悩ましい。

 最初の足がかりとなるのは、ユングフラウ鉄道が運営する「ベルナーオーバーラント鉄道」。通称“BOB”と呼ばれている登山鉄道だ。出発駅は、“湖のあいだ”という名前の通り、山のふもとのトゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれた「インターラーケン・オスト(東)」駅。10両編成の長い列車は、ときどき優美なアールを描きながら、心地よいスピードで走り抜けていく。走り始めはまだまだ平坦だ。風景に溶け込んだ町並みなど、人びとの穏やかなくらしの一端が見える。

 ベルナーオーバーラント鉄道はこの先、ツヴァイリューチネン駅で二股に分かれ、ラウターブルンネン駅かグリンデルワルト駅を目指す。分岐後は、一部アプト式ラックレールが待ち受けていて、急勾配を登るらしい。

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