【著者は語る】大河内博氏 「スポーツの底知れぬ力」伝えたい (1/2ページ)

2014.11.29 05:00

 □「ブルネイでバドミントンばかりしていたら、なぜか王様と知り合いになった。」

 ■スマート・シールド・インターナショナル(ブルネイ)代表取締役 大河内博氏

 人には誰しも、後から振り返ってみると「あれが人生の転機だった」と思える瞬間があるといいます。50歳にもなっていない私が「人生を振り返る」というのも大げさかもしれませんが、長年勤めた経済産業省を辞め、家族ともどもブルネイに移住することになった「転機」は、2006年のあの夏の日に訪れたと断言できます。

 人並みにではありますが、私も中学・高校と、バドミントンに打ち込んだ時期がありました。まさかそれから30年近くもたって、このバドミントンが私の人生、いや私と家族の運命を大きく変えてしまうことになるとは思いもよりませんでした。

 05年春、在ブルネイ日本大使館勤務の辞令を受け、世界一の富豪国とも言われるブルネイと日本との懸け橋になろうと意気込んで赴任した私を待ちうけていたのはこの国独特の「閉鎖社会の壁」でした。仕事は何一つうまくいかず、おまけに上司からのパワハラに遭って、暗い日々の連続でした。

 「こんなことならばブルネイに来なければよかった」と落ち込んでいたところに遭遇したのが、ブルネイの王族の方々の迫力あるバドミントンの試合だったのです。

 見た瞬間、鳥肌が立ちました。びっくりして調べてみると、なんとブルネイでは一般庶民から役人、さらには王族までがバドミントンを楽しむ国だとわかったのです。

 「こうなったら、何が何でもブルネイの人たちととことんバドミントンをしてみせる」と決心。やがて、私の型破りな外交活動は、外務省関係者から、ゲリラ戦を得意とする書記官がブルネイにいる、と言われるようになりました(褒め言葉ではないような気がしますが)。

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