野生鳥獣の肉を使ったジビエ料理が注目を集めている。平成26年の世相を最も反映し、話題を呼んだ食「今年の一皿」にも選ばれた。厚生労働省が今秋、ジビエを安全に使うための衛生管理指針を出したことなどから飲食店を中心に広まり、手軽に味わえるメニューも登場。「ジビエ元年」となりそうだ。(榊聡美)
天然だからこその旬
「今年の一皿」は、食に関する調査研究を行う「ぐるなび総研」(東京都千代田区)が選定し、今回初めて発表した。
今月4日に行われた発表会では、都内のフランス料理店「ラ フィネス」の杉本敬三シェフが腕を振るい、「蝦夷(えぞ)子鹿の赤ワイン煮込み ちりめんキャベツのカネロニ仕立て」を披露。
「本来、ジビエは冬が一番おいしいといわれますが、日本では夏もおいしい。季節による味の違いを楽しんでもらいたい」と話した。