【書評】『フィリピンの独立と日本 リカルテ将軍とラウレル大統領』 (1/2ページ)

2014.12.28 12:39

フィリピンの独立と日本

フィリピンの独立と日本【拡大】

 ■「真のナショナリスト」描く

 フィリピン人のナショナリストとして、日本ではホセ・リサールやエミリオ・アギナルドが知られるが、本書が描くアルテミオ・リカルテ将軍、ホセ・ラウレル大統領はほとんど知られていない。

 リカルテは19世紀末以後、対スペイン、対アメリカ独立戦争を戦った。アメリカへの忠誠を拒否し、グアムに流され、香港を経て1915年に来日。横浜は石川町149番地にフィリピン料理店を構え亡命生活を送っていたが、1941年12月、日本軍のフィリピン侵攻とともに帰国、アメリカ軍と戦うように訴え、悲劇の結末を迎えた。リカルテが生涯をかけて求めたのは、外国の支配から独立した祖国フィリピンだった。

 アメリカ植民地下で内務長官を務めたラウレルは法律家だった。1943年10月14日には、日本の影響下で樹立されたフィリピン共和国の大統領となった。こうした出自によりフィリピンでは戦後しばらく、ラウレルは対日協力者として批判された。

2人に共通するのは未完のフィリピン革命の成就を追求した点

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。