今年の春夏ファッションは、高級ブランドがコレクションでデニムを使ったアイテムを発表するなどデニム人気が復活している。これまでの色落ち加工などを施したものとは異なり、落ち着いた色彩やハリのある質感で上品な雰囲気のアイテムが多いのが特徴。上下をデニムで合わせる「デニム・オン・デニム」のコーディネートもトレンドとなりそうだ。(日野稚子)
デニム・オン・デニム
「定番アイテムのデニムが大きく変化している。今季は1970年代ファッションのムードがトレンドに織り込まれ、デニムアイテムの幅が広がっている」というのは、セレクトショップ「ユナイテッドアローズ(UA)」(東京都渋谷区)のプレス担当者。
UAは国内外のブランドとオリジナル商品を扱うが、今年は特にデザイン性の高いデニムアイテムが豊富だ。
デニム地に手作業で穴を開け、刺繍(ししゅう)のように見える技法を用いたジオメトリック(幾何学の)柄を表現した半袖トップスとフレアスカートのセットアップ。こうした上下ともデニムのコーディネートは「デニム・オン・デニム」と呼ばれ、新たなトレンドの一つ。下に白いデニムのワイドパンツを合わせると爽やかな印象になる。