わかりにくいバター輸入のしくみ 「国がもうけて、消費者にしわ寄せ」との声も (2/4ページ)

2015.3.8 07:02

独立行政法人・農畜産業振興機構が実施する輸入バターの入札が行われる部屋=2月5日、東京都港区

独立行政法人・農畜産業振興機構が実施する輸入バターの入札が行われる部屋=2月5日、東京都港区【拡大】

  • パンケーキに欠かせないバターだが…

 このCA分の調整を一括して担当しているのが前述の同機構だ。法律で規定された農水省所管の法人で、毎年度、需給や価格動向をみながらバターや脱脂粉乳など、どんな乳製品をどれだけ輸入するかを決め、輸入業者や売り渡し先を入札で配分している。CA分のほか、国の追加輸入分も同様だ。「菓子メーカーなどのユーザーに必要な量をきちんと届けるのが第一義です」と畜産需給部の石橋隆部長は話す。

 差益の一部は酪農家へ補給

 注目点は、機構が輸入業者から徴収する「調整金」だ。輸入には関税がかかる。財務省の実行関税率表(2015年1月版)によれば国が輸入するバターの関税は35%。機構は入札で関税分を含めたバターの輸入価格と売り渡し価格を決めていて、この売買差額が調整金になる。

 例えば2月17日に実施された売買同時入札で落札されたバラバター(20~25キロの業務用冷凍バター)の平均輸入価格は1キロあたり695円、売り渡し価格は同1460円だったので平均輸入額を差し引くと765円。これに同日のバラバターの入札量を掛けた金額が機構に入る。この日は1-5キロの小物バターの入札も実施されたので、機構はこの分の売買差額も徴収する。

一方で、乳製品の輸入関税は段階的に自由化が進んでおり…

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