NPO法人「アレルギーを考える母の会」代表の園部まり子さんは「どちらも一歩間違えれば命を落としかねなかった。中途半端な対応が重大事故につながることがある」と訴える。
消費者庁は、昨年4月から外食のアレルギー表示のあり方について検討会で議論し、12月に中間報告書をまとめた。報告書では、「調理の際にアレルギー物質の混入を完全に防ぐのは難しく、全ての業者が表示するのは困難」「正確な表示の担保が困難で、かえって誤食の原因になり、患者にとってデメリットが大きい」などの理由で義務化を見送った。ただ、表示の必要性を重視し、「情報の正確性を確保することが大前提」とした上で、自主的な情報提供の促進を求めた。
「持ち込み」認めて
家族や友達と一緒に外食することは子供にとって大きな楽しみだ。社会との関わりを学ぶ場にもなっている。