■乳児の5~10%で発症
食物アレルギーは、特定の食品を食べることで、じんましんや下痢、せきなどのアレルギー症状が起こり、命に関わることもある病気。1歳未満の乳児で最も多く発症するが、この時期に発症した場合は自然に治る例が多い。日本小児アレルギー学会によると、食物アレルギーの割合は、乳児の5~10%、幼児の約5%、小学校以降は全体の1.5~3%と考えられている。
食品衛生法では、アレルギーの発症数や重篤度などから表示する必要性の高い「卵、乳、小麦、エビ、カニ、そば、落花生」の7品を「特定原材料」とし、加工食品に表示するよう義務付けている。また、ゴマやイクラ、大豆など20品を特定原材料に準ずるものとして表示を推奨している。